「知らないです」が増えていた。──オンとオフの切替えが下手な僕が、皆さんから教わっていること。
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公開日:2026年11月1日
もう、十一月ですね。
今年も、残すところ、あと二か月。
少し、お恥ずかしい話から。
体調管理には、気をつけているつもりなんですが、
十月は、風邪を引いてしまって。
二十日間ほど、ずるずると長引かせてしまいました。
皆さんも、どうか気をつけてくださいね。
ただ、正直に言うと、
こんなに長引いてしまったのは、
ここ最近、少し無理をしていたからかもしれません。
会社を続けてきて、
少しずつ、人も、店舗も、増えていきました。
ありがたいことです。
でも、規模が大きくなるほど、
考えることも、日々の判断も、重くなっていく。
気づけば、頭の中は、
あれも、しないといけない。
これも、ある。
いついつまでに、あの件を終わらせないと。
そんなことばかり、考えるようになっていました。
そんな毎日の中で、
今年の六月、僕は、
本を書こうと決めました。
すぐに終わるものじゃない。
半年近くは、かかる。
それが分かっていたのに、
それでも、始めたんです。
余裕があるとは言えない毎日に、
自分でまた、荷物を増やしてしまった。
自分でも気づかないうちに、
少し、無茶をしていたのかもしれません。
選ぶことを、やめていった
そういう毎日が続くと、
不思議なもので、
日々の小さなことが、
面倒になってくるんです。
服を選ぶのも。
その日の夕飯を、考えるのも。
これは、今に始まったことじゃありません。
もう、何年も前から。
いつからか僕は、”選ぶこと”を、やめていきました。
服は、GU一択です。
半年に一度だけ買い物に行って、
棚から、同じ服を7着取る。
それで、買い物は終わり。
このことは、以前のブログにも書きました。
▶洋服は「GU・ユニクロ」のみ。自分が何者であるかを証明する。
ご飯も、数か月前からナッシュです。
栄養のバランスを考えてくれた冷凍のおかずが、
家に、定期的に届く。
メニューも選ばずに、
ランダムで届く設定にしています。
以前より、YouTubeなんかでも、
有名な起業家さんが、こう言っていたりします。
「大事な決断のために、小さな決断は減らすんだ」と。
でも、僕の場合は、
そんな大そうなものじゃありません。
ただ、面倒を省いていった。
それに近いと思います。
人生は、仕事だけじゃない
そうやって、選ぶことをやめていくと、
毎日が、だんだん、
同じことの繰り返しになっていきました。
同じ服を着て、
同じものを食べて、
会社と家を、同じ道で往復する。
仕事としては、
少しずつ成長している部分も、あるのかもしれません。
でも、
人生は、仕事だけじゃ、ない。
トータルで見た時に、
得ているものと同じくらい、
乏しくなっている自分にも、気づいていきました。
とにかく、経験が少ない。
出かけることも。
旅行に行くことも。
ゆっくり買い物をすることも。
好きなテレビを見ることも。
そういう時間が、どんどん削られていく。
いつの間にか、
仕事以外の”引き出し”が、増えなくなっていました。
たとえば、グループ店の方と話している時。
「最近、こういうニュースありましたよね?」
「これ、今、流行ってますよね?」
少なからず、仕事に関係する話だったとしても、
「勉強不足で、すみません。知らないです。」
こう答えることが、増えました。
そんな自分から、今でも抜け出せているわけではありません。
まだ、その真っ只中にいます。
知らない世界を、知っている人たち
だからこそ、
心斎橋本店に出勤される皆さんと話す時間が、
僕には、とても新鮮なんです。
仕事の相談は、もちろん受けます。
一緒に考えることもあります。
でも、それだけじゃないんです。
彼氏や家族の話を、
嬉しそうにしてくれる女性。
出かけて楽しかったこと。
時には、ちょっとした愚痴も。
生活の中に、そういう時間があるのは、いいなあ。
そう思います。
野球観戦の帰りに、
球場からそのまま出勤してくる女性。
明日から推し活の遠征で、
キャリーバッグを引いて出勤してくる女性。
好きなことに、とことん没頭している。
その姿を見ているだけで、
羨ましくなります。
みんなは、僕の知らない世界を知っている。
僕が経験したことのないことを、経験している。
その話を聞いているだけで、
純粋に、楽しいんです。
皆さんの話を聞いていると、
僕も、いつかは――
そんなふうに、思わせてもらえます。
オンとオフが、うまく切り替えられない
もう、四十代も半ばです。
それなのに、
仕事のオンとオフを、うまく切り替えられません。
休みの日も、起きたら、
まずパソコンをつけます。
コーヒーを淹れて、デスクに座る。
届いているメールやLINEに目を通して、
返していく。
そうしているうちに、
あれも、やっておこう。
これも、今のうちに。
あの件は、どうするべきかな。
ついつい、考え込んでしまう。
気づけば、一時間、二時間と経っています。
出かける用事を済ませて、家に帰ってきても、
また、デスクに座ってしまう。
明日の段取りをして、
今のうちにと、明日の仕事に手をつけている。
そんな自分を、情けなく思うこともあります。
もちろん、目標によっては、
数か月、半年と、仕事に没頭しないといけない時期もあります。
時には、無理をしてでも。
やり切らないといけないタイミングが、人生にはある。
そして、
そういう時期を乗り越えた経験は、
きっと、その人の強さになる。
仕事は、手段のひとつ
でも――
仕事だけが、人生の全てじゃ、ない。
仕事で得たものを、自分の生活に返していく。
それも、同じくらい、大事なことだと思います。
仕事は、会社や誰かに言われてするものじゃない。
自分のため。
毎日を、楽しく過ごすため。
将来の、安心のため。
好きなものに、とことんつぎ込むため。
生活があって、やりたいことや目的があって、
仕事は、その手段のひとつ。
仕事のために、
生活を犠牲にしてほしくないんです。
だから当店では、
ノルマや、過度に難しい条件でのボーナスを設けていません。
でも、頑張りには、
形として、応えたい。
この十一月も、
賞金総額65万円の企画を開催します。
もちろん、参加は自由です。
頑張っている女性のことは、
心から応援したい。
時には、無理をしてでも、
頑張らないといけない時もあると思います。
でも、
自分を追い込みすぎて、
本当に大切にしたいものを、見失わないでほしい。
……なんて、偉そうに書きましたが。
そういう僕自身が、いちばん下手なんです。
今年も、あと二か月。
本の制作も、年内には完成する予定です。
だから、今年は、
最後まで走りきります。
でも、来年は。
もう少し上手に、
オンとオフを切り替えられる自分になりたい。
まずは、この二か月。
仕事を頑張りながら、
少しずつ、その練習もしてみようと思います。