「やめておこう」その選択が差を広げる。──植物が教えてくれた、時間差で現れる成長の話
代表ブログ
mermaid 代表
公開日:2026年4月27日
植欲の春。
暖かい日が少しずつ増えてきて、
植物たちが動き出す季節になってきました。
枝が伸び、
新芽が出て、
目に見える形で変化が分かるこの時期は、
見ていて本当に楽しいです。
僕は、70種類以上の植物と一緒に暮らしています。
冬の間はずっと室内で一緒に暮らしていましたが、
先日、ほぼすべての植物をベランダに出して、
ホースでしっかり水をあげました。
濡れた葉が風に揺れている姿を見ていると、
なんとなく気持ちよさそうで、
「ああ、また大きく育つ季節が来たな」と感じます。
そんな沢山の植物たちの中に、
僕を“正しい場所に引き戻してくれる存在”がいます。
今日は疲れたから――
家の掃除はまた明日でいいか。
ホームホワイトニングもまた今度でいいか。
運動せずに、今日は早く寝ようか。
そんなふうに思ったときに、
一瞬だけ、頭の中で止まる。
そして、
「いや、今日やろう」
と、引き戻される。
今日は、
そんなきっかけを与えてくれる植物について、
少しお話ししたいと思います。
ゲラルダンサス・マクロリザス
我が家にいる植物の中で、
特にそう感じさせてくれるのが、
ゲラルダンサス・マクロリザスです。
出会いは4年前。
マーメイド天王寺店から徒歩1分ほどの場所にある
「てんしば」の観葉植物店で一目ぼれして、
自宅に連れて帰りました。
そう、僕は――
“狙った子をお持ち帰り”したんです。
南アフリカ原産のウリ科の植物で、
丸く膨らむ塊根が特徴のコーデックス。
冬になるとツルが枯れて、
塊根だけでじっと春を待つ。
和名は「眠り布袋」。
どっしりとした存在感と、
そこから伸びるハート型の葉のバランスが魅力です。
我が家では、
この葉を綺麗に見せるために、
アーチ状の針金に沿わせて育てています。
時間をかけて現れる差
【2022年4月】

【2026年4月】

4年前と比べると、
塊根の大きさは、
明らかに変わっています。
でも――
毎日見ていると、
その変化にはほとんど気づきません。
昨日と今日で、
何かが大きく変わるわけではない。
それでも、
確実に、
少しずつ変わり続けている。
そして、
あるタイミングで振り返ったときに、
初めて気づく。
「こんなに変わっていたのか」と。
ここでやっと、
“毎日の差”が見える。
1日では分からない差が、
時間をかけて、
一気に目に見える形になる。
「今日くらい、まぁいいか」が生むもの
「今日くらい、まぁいいか」
――この一言、
かなり脳裏をよぎります。
疲れている日もあるし、
気持ちが乗らない日もある。
だからこそ、
その一日で何かが変わる気がしない。
やらなくても困らない。
やらなくても何も変わらない。
でも――
その“何も変わらない一日”が続いた時、
何も変わらないはずだったはずの毎日が、
気づいた時には、
ちゃんと差になっている。
しかもその差は、
「よし、やろう」と思ったその日から
簡単に取り戻せるものじゃない。
同じだけの時間を使わないと、
埋まらない。
だから――
気づいた時には、
もう追いつけない「差」ができていることもある。
踏みとどまるという選択
だから僕は、
「今日はやめておこうかな」と思った時に、
一度だけ止まります。
「今日やるか、やらないか」
たったそれだけの話です。
でも――
この選択が、
後になって
大きな差になっている。
やるか、やらないか。
シンプルすぎるけど、
一番ごまかしが効かない。
だからこそ、
“やめようと思った瞬間”に、
踏みとどまれるかどうか――
これがすべてだと思っています。
この植物が教えてくれること
僕は強い人間ではないので、
何度も思います。
「今日はやめておこうかな」と。
でも、
そのタイミングでこの植物を見ると、
一瞬、冷静になる。
「ああ、今日も何も変わらないように見えて、
ちゃんと進んでるんだな。」
そう思ったあとに、
「ああ、やっぱり今日やろう」
と、思い直すことがあります。
特別なことじゃなくていい。
小さなことでもいい。
ただ、
今日できることを、今日やる。
それだけで、
数か月後、数年後の状態は、
確実に変わっている。
この植物は、
その“ズレていく差”を、
何も言わずに
見せ続けてくれている存在です。
「お前は今日やめとくの?」
毎日の変化は、
ほとんど目に見えません。
実感もないし、
手応えもない。
でも――
見えていないだけで、
差は、
止まらずに開いている。
だからこそ、
「今日はやめておこうかな」
と思ったその瞬間が、
一番の分かれ道になる――。
今日という一日をどう使うかで、
未来は、
静かにズレていく。
僕にとって、
ゲラルダンサス・マクロリザスは――
「オレは今日もこっそり進んでるけど、
お前は今日、やめとくの?」
そうやって、
何度も引き戻してくる存在です。