いくら損をしていたとしても、トータルで勝って得をすればいい。

みなさんは、損得を考えて行動をすることがありますか?

大きな物を購入するときや、多くの仕事を受けるときなど損するか得するかを考えて選択した経験が、誰しも一度はあるのではないかと思います。

しかし、世間には『最初は損をした方が最終的には得をする』という考え方が浸透しているのも事実であり、『損して得取れ』ということわざが存在することからもその事がよくわかります。

私自身、『損して得取れ』はビジネスをする上でいつも自分の考えの軸になっているものです。

そこで『損して得取れ』とはどういう意味なのか、実際のところ本当に損をした方が得となって返ってくるのか考えていきたいと思います。

損して得取れの意味

『損して得取れ』とはわりとよく聞く言葉ですが、どのような意味で使われているのでしょうか。

現代の意味

ことわざ辞典によると『損して得取れ』とは、

    「一時的には損をしても将来的に大きな利益になって返ってくるように考えよということ」

    (出典:故事ことわざ辞典

であると載っています。

つまり、「目先だけの得を考えるとかえって大きな損をすることがあり、逆に今の損を我慢すれば最終的に大きな得を得ることがある」という意味として使うとされています。

昔の意味

古くは、『損して得取れ』の文字は『得』ではなく『徳』だったそうです。

『損して徳取れ』であれば、意味が多少理解しやすいですよね。

損をする可能性があったとしても徳を積もうということ、つまり自分の損得を一番に考えるのではなく、相手の立場にたって物事を考え行動しようということです。

そうすることで徳のある行動を受けた人のみならず、その正しい行動を見ていた人たちも、いざという時に味方になってくれます。

自分が行った清い行動が、恩返しとして返ってくるという考え方のようですね。

徳の意味

そもそも『徳』とはどのようなことを示しているのでしょうか。

辞書によれば、徳とは、

    「精神の修養によってその身に得たすぐれた品性」

    (出典:goo辞書)

であると書かれています。

さらに、西洋哲学史における神学的徳とは、
  • 信仰
  • 希望
であるとされています。

また中華文明における儒教的徳とは、
  • 仁(人を思いやる心
  • 義(正義を貫く心)
  • 礼(礼を尽くす心)
  • 知(知恵を磨く心)
  • 信(人を信じる心)の五徳
として表されています。

徳を取るとはどのような行動を取ることなのかがより鮮明に見えてきます。

ビジネスシーンで使われる、損して得取れの行動

現代のビジネスのシーンにおいても、『損して得(徳)取れ』が行われています。以下で三つ例をみていきます。

損して得取れの行動例➀

一つめの例は試供品などのプレゼントの提供です。

サプリメントや化粧品のコマーシャルで、「初めて注文されるお客さまに限り半額で(または無料で)提供致します。」という言葉をよく耳にしますよね。

普通に考えたら、半額もしくは無料で提供してしまっては損をしてしまいます。

ですが商品を気に入ったお客さまに購入してもらいたい、という善の気持ちで提供しているわけです。

そして実際に使ってみて「また利用したい」と思った人たちが正規の値段で購入しリピートして使用してくれるので、結果的には黒字になり得をしています。

初回は損をしますが後々に得をする代表的な例です。

損して得取れの行動例➁

二つめの例はお土産物屋さんなどの試食の提供です。

お店に来てくれたお客さまを歓迎して、お茶とともに「試食でも食べながら見ていってください」と差し出します。

お茶や試食品の代金がが損ではと思うかもしれませんが、「お茶も試食もいただいたし一つ買っていこう」という心理になります。

相手を思いやる善意の行動が購入へとつながり結果的に得となっています。

損して得取れの行動例➂

三つめの例は、ネットビジネスでよくみかけるメルマガの無料配布や、利用できる機能に制限がついているアプリです。

実際に利用してもらうことで満足感を得てもらい、完全版を利用したいと思ってもらうことで課金してもらうことができます。

これも、無料配布のみで終わってしまえば赤字ですが、初めに無料で試し満足した気持ちを経験することで、「次は課金して使おう」という心理へと変化するので、最終的には黒字へと転換します。

三つの例をみていきましたが、いずれも初めの段階でお客さまファーストを心がけることであとから黒字が得られるという結果がついてきています。

損して得取れの本当の意味とは

昔の人が考えた『損して得取れ』ということわざは、現代のビジネスにも利用されている手法であることがわかりました。

しかし先に述べたように、このことわざは得をえるためには損をせよということでは決してありません。

日々徳のある行動を積んでいくことで、他者(お客さま)からの信頼感が得られ、ビジネスの場面においては信頼感が商品を購入するという行動に転じることでお金へと変わり、最終的に得をするということにつながっています。

さらに徳のある行動をする人には、おのずとファンがついてきます。

このように、徳のある行動をする人に対する信頼の気持ちが品物を介してお金へと変わっていく流れをみてわかるとおり、損得を考えてではなく相手のためを考えて行っていた、徳のある行動が得となって本人に返ってくるようになるわけです。

結果的に、最初は損をしていてもトータルで得をしていますよね。

まとめ

『損して得取れ』とは、第一に相手のことを思いやって徳のある行動をおこなうことで、巡り巡って最終的に得が回ってくるという意味であることがわかりました。

今日からは、徳を積むために最初から損得を考えて行動するのではなく、相手の気持ちを考えて行動して行きたいですね。

日々『徳』をえていくことで、ある日ラッキーなことが起こるかもしれません。


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