仕事ができない人は、人のマネを全否定する。仕事ができる人は、積極的にマネをする。

仕事ができる人というのは積極的に学ぶ人です。

これに対して反論する人はいないのではないでしょうか。

でも、仕事ができる人というのは積極的に人のマネをします…と言うとどうでしょうか?

この考えに対する意見は賛否両論に分かれるかも知れませんね。

今回は、仕事ができる人ほど人のマネをするという私なりの見解について、事例を交えながらお話したいと思います。





マネとは人の知恵を借りること

仕事ができる人がよく学ぶ人であることは、誰もが納得できることかと思います。

では、『学ぶ』というのはどんな行動のことでしょうか。

・教科書やマニュアルを隅々まで読み込んで暗記する。

・新聞やネットで社会情勢について調べる。

・資格を取るために猛勉強する。

確かにこれらも学ぶという行為に入ります。

しかしながら机上で学んだものというのは、それだけで自分のスキル(技術)になるわけではありませんね。

知識はもちろん必要です。

けれど仕事という厳しい世界では、知識だけでは太刀打ちできないこととも沢山ありますね。

そこで役に立つのが、自分のまわりにいる諸先輩方が持っている技をマネるという方法です。

仕事に行き詰ったときやどう対処して良いか迷ったとき、先輩の作業の仕方やトークをマネてみたらスッキリ解決した…という経験は誰もが一度ぐらいはしたことがあるのではないでしょうか。

マニュアルには沢山の『知識』が詰まっています。

しかし、仕事ができる先輩が持っているものは、その先輩が苦労して築いてきた『知恵』です。

全ての仕事において知識は絶対必要なものですが、知識+知恵(経験値)を両方持たなければプロの仕事はできません。





「マネ」は「学び」の基本

同じ仕事に従事していながら自分よりも遥かに仕事ができる先輩は、私たちにとって『生きた教科書』だと思います。

先輩というのは、マニュアルのどこにも書いていない独自の切り抜け方や華麗な技というものを目の前で見せてくれます。

自分も仕事のできる人間になりたいと思うなら、これをマネしない手はないと言えるでしょう。

そもそも「マネ」は「学び」の基本と私は思います。

皆さんは「学ぶとは真似ぶことなり」という言葉を耳にされたことはあるでしょうか。

学ぶというのは真似をすることですよという意味ですが、考えてみれば世間はマネという学びで満ち溢れています。

子供が小学校に入学もしていない頃から日本語をぺらぺら話せるのは、生まれてからずっと親などのマネをしてきたからです。

もしも子供が親のマネを一切しないまま育ったとしたら、その子は学校で国語を習うまで言葉が話せないことになりますね。

また、親のマネをしたいという気持ちが強い子ほど、小さい頃から色んなスキルをマスターする点にも着目しておきたいと思います。

家の電話が鳴ったとき、親をマネて積極的に電話に出る子は、早いうちから基本的な応対をマスターしてしまいます。

兄のマネをして見よう見まねでサッカーボールを蹴っていた弟が、同年代の子供と比較して飛躍的に上手になるというような話もよくあります。

オリンピックで金メダルを2回、銀メダルを2回、銅メダルを1回獲得した元柔道選手のやわらちゃん(谷亮子)が柔道を始めたきっかけもお兄ちゃんでした。

親や兄弟など、まわりの人がやっていることを羨ましがり、「それ私もやりたい!」とマネる行動には、その人の意欲の高さが象徴されています。

自分だけのオリジナリティ、自分だけの技で勝負するべきだ!…と考えるのは、もっともっと後のこと。

生きた教科書がやっていることを積極的にマネして、力を付けることが先決ではないでしょうか。





弟子は師匠の背中から学ぶ

芸の世界などでは、自分の芸を磨くために弟子に付くのが一般的ですね。

師匠はもちろん時間が許す限り稽古で弟子の指導をします。

しかし弟子という立場にある人たちが揃って口にするのは、「師匠の技を目の前で見られることが一番ありがたい」ということです。

弟子に付けば稽古で指導してもらえるだけでなく、舞台の袖からそっと師匠の芸を見ることができます。

また芸だけでなく、お客さまに対する頭の下げ方から箸の上げ下ろしまで、何から何まで見て学ぶことができます。

これが俗に言う『師匠の背中から学ぶ』または『門前の小僧』というものでしょう。





型から入って、型を破る

一流のミュージシャン。一流のスポーツ選手。そして一流のエリートビジネスマン。

一流と呼ばれる人たちの仕事ぶりを見て、『型破り』と表現することがあります。

では、型を破ることができる人とはどんな人かというと、その大前提となる『型をしっかり身に付けてきた人』だと思います。

型があるから、型を破ることができる。

逆に言えば基本の型というものが身に付いていない人は、破るものもないということになります。

つまり自分の型も持っていない人が、いくら「人のマネなんてしない!」「自分だけの技で勝負したい!」という考えを持ったとしても現実離れしているといえるのではないでしょうか。

自分にはまだ『型』と呼べるほどのものがないと思う人は、積極的に型を持っている人のマネをして仕事に活かしていくべきでしょう。

仕事場で。人生において。

自分の師匠が見つかること、この人のマネをしたいと思える人に出会えることほどラッキーなことはないかも知れません。

知識や情報はどこからでも取り入れられますが、生きた教科書のような人はどこにでも見つかるわけではないからです。


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