伸ばした人だけが、切れる。──植物の剪定が教えてくれた、”本物”の作り方
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mermaid 代表
公開日:2026年8月2日
真夏、まっさかりですね。
最近は「酷暑」という言葉を、
本当によく耳にするようになりました。
通勤の途中で、
日傘をさして歩く男性――
「日傘男子」を見かけることも、
増えた気がします。
この暑さとも、
上手に付き合っていかないと、ですね。
そんな真夏は、
僕にとって「植欲の夏」。
水やりや液肥で、
植物の成長に、ぐっとブーストをかける季節です。
我が家の植物も、
毎日ぐんぐん、枝葉を伸ばしています。
――でも僕は、
せっかく伸びたその枝を、
あえて、切ります。
「もったいないな」と、思いながら。
なぜ、わざわざ切るのか。
実はそこに、
仕事にも、人生にも通じる、
“本物”の作り方があると思っています。
今日は、僕の大好きな植物の”剪定”――
「切ること」から学んだ話を、
書いてみたいと思います。
フィロデンドロン・ザナドゥ(クッカバラ)
【写真①:剪定前】

これが、わが家のフィロデンドロン・ザナドゥ。
「クッカバラ」の名前でも呼ばれている植物です。
深い切れ込みの入った、
つやのある葉が特徴で、
サトイモ科の仲間。
丈夫で、ぐんぐん育ってくれる、
頼もしい相棒です。
年月をかけて育てると、
根元が、だんだん木のように太く、ゴツゴツしてくる。
その“育てた分だけ現れる姿”も、
僕は大好きです。
お気に入りの鉢は、
土の質感が残る、味わいのある一鉢。
小さな子供に服を選んであげる感覚で、
鉢と植物の相性を考える時間も、
僕の楽しみのひとつです。
そして今年の夏も、
写真の通り、四方いっぱいに、
大きく茂ってくれました。
もったいない、けど、切る
【写真②:剪定後】

これが、剪定したあとの姿です。
……正直に言うと、切るのは、いつも勇気がいります。
せっかく、ここまで伸びたのに。
せっかく、葉を増やしたのに。
「もったいないな」と、
毎回、思ってしまいます。
でも、思い切って、
要らない枝や、混み合った葉を、切っていく。
そうすると――
葉を落としてみて、はじめて見えてきます。
ずっと葉に隠れていた、
太くて、ゴツゴツした、力強い根元。
たくさん伸ばして、
そこから削ったからこそ、
“本物の幹や根”が、姿を現します。
本当の強さは、いつも、見えないところで、静かに育っている。
そう感じる瞬間です。
散らばっていた力も、
残した枝に、ぎゅっと集まっていく。
そして次の季節には、
今よりも、もっと良い形に育ってきます。
以前、「積み上げたものを”捨てる勇気”」という記事でも書きました。
▶ 積み上げたものを「捨てる勇気」が未来を切り開く!新たな一歩を踏み出そう
捨てること、削ることは、
失うことではなく、次へ進むための一歩なんだと、改めて感じる瞬間です。
同じ”スッキリ”でも、中身が違う
ここで、少し考えてみます。
同じように葉が少ない、”スッキリ”した株でも――
たくさん茂らせてから、削ってスッキリさせた株と、
まだ育っている途中の株。
見た目は似ていても、
中身は、まるで違います。
前者には、
たくさん伸ばした分の、太い幹と根がある。
後者には、
まだ、それがありません。
これは、人も、仕事も、
同じだと思っています。
200の力まで積み上げた人が、
削って100にした「100」。
はじめから100が精一杯の人の「100」。
同じ「100」でも、
密度も、強さも、まるで違うと僕は思います。
そして――
削れるのは、たくさん伸ばした人だけ。
切る枝を持っている人にしか、
自分自身の剪定は、できないからです。
だから、”まず量”だった
だからこそ、
まずは「量」なんだと思います。
たくさん伸ばす。
たくさん、やってみる。
その積み上げがなければ、
そもそも「何を残して、何を削るか」を、
選ぶことすら、できません。
何が要って、何が要らないか。
それは、たくさんやった人にしか、
見えてこないものだと思っています。
以前、こんな記事も書きました。
▶ 「量より質?質より量?」成功するために本当に大切なのはどっち?
まず量をこなす。
量は、やがて質に変わる。
そして、その質をさらに研ぎ澄ますのが、
今日お話ししている「剪定=削ること」。
“削り方”を見誤らないこと
その上で、いちばん大事なのが、
削る勇気と、削り方を見誤らないこと。
自分が楽をするために削るのは、
意味がないと思っています。
何のために、やっているのか。
目的から逆算して、
本当に必要なものなのか。
そして、それは
携わる人たちにとっても絶対にプラスになるかどうか。
その、本質を見極める力。
そして、
見極め、見定め、研ぎ澄まし、削る。
「引き算」ができるのは、
積み上げる「足し算」を続けてきた人だけ。
この感覚を、
僕は大切にしたいと思っています。
チャットレディでも同じ
これは、チャットレディのお仕事も、
同じではないでしょうか。
最初から、完璧な「正解の1つ」を狙うのは、
なかなか難しいものです。
だから、まずは量。
・サムネイルを、たくさん撮ってみる
・待機の姿勢や表情を、いろいろ試す
・衣装やメイクを、変えてみる
・メッセージを日常的に送ってみる
たくさん試すと、
「これは反応がいい」
「これはイマイチだった」が、
少しずつ、見えてきます。
うまくいかなかったことも、
決して、無駄にはなりません。
むしろ、
その「うまくいかなかった」を知れたことが、「何を残すか」を見極める、目になっていきます。
だから、たくさん試した時間は、
一つも、無駄になりません。
そこで――
うまくいかない”枝”は、思い切って手放す。
反応のいい”枝”に、力を集める。
同じ「シンプルな見せ方」でも、
たくさん試した先に削ぎ落としたシンプルは、
密度が、まるで違います。
まず増やして、
そこから、削っていく。
その順番が、
遠回りに見えて、いちばんの近道だと思っています。
切って、残ったものが、本物
切って、残ったもの。
それこそが、
たくさん伸ばした人だけが手にできる、”本物”だと僕は思っています。
余計なものがないから、
ブレない。
派手さはなくても、
静かに、強い。
冒頭で、
「なぜ、わざわざ切るのか」と書きました。
その答えが、これです。
伸ばした人だけが、切れる。
そして、
削った人だけが、”本物”にたどり着ける。
これは、植物だけの話ではありません。
仕事でも、同じだと思っています。
時間をかけて積み上げてきたもの。
苦労して、身につけたやり方。
「もったいない」と感じるものほど、
手放すのには、勇気がいります。
でも、
「これは、もう必要ない」
「削るからこそ次に進める」
そう感じたなら――
思い切って、削る。
その一歩が、
自分を、もう一段上の場所へ、押し上げてくれる。
だから僕は今日も、
植物の枝と同じように、
自分自身の”要らない枝”にも、
はさみを入れていきます。
いきなり完璧じゃなくて、大丈夫。
まずは、のびのびと伸ばして、
育ってきたら、少しずつ、削っていく。
その繰り返しが、
半年後、1年後の自分を、
きっと変えてくれると、僕は信じています。
これからも、現場でみなさんと共に
一緒に育てて、
一緒に、削っていけたら、嬉しいです。