もし明日、僕たちの会社がなくなっても。──それでも電車は、いつも通り走っている
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mermaid 代表
公開日:2026年7月27日
毎日、暑い日が続きますね。
少し外を歩くだけで、
汗が止まらなくなってきました。
気づけば、蝉の声も聞こえてきて、
あぁ、夏だなぁと思います。
僕は今日も、
歩いて現場へ向かいます。
その途中で、駅の前を通ります。
改札を通っていく人。
駅へ向かって、急ぎ足で歩く人。
みんな、それぞれの一日を、
いつも通り、過ごしています。
そんな様子を眺めながら、
僕はときどき、こんなことを考えます。
もし明日、この会社が、世の中からなくなったら──
実は、この問いの中に、
僕がずっと大切にしてきたことの、
本当の理由が、あるように感じています。
これまで僕は、このブログの中で、
何度も伝えてきました。
一緒に働いてくれる人たちが、
「この会社で良かった」
「この人たちと出会えて良かった」
そう思ってもらえることが、僕たちにとって何より大切なんだ、と。
でも、どうして僕がそのように思うのか。
その”理由”は、
まだ、ちゃんとお話ししてこなかったかもしれません。
なぜ、僕がそう考えるようになったのか。
なぜ、それが、僕にとって一番大切なことなのか。
今日は、そのことを──
僕の独り言として、書いてみたいと思います。
もし明日、この会社がなくなったら
想像してみます。
この会社が、ある日突然、
なくなってしまったとしたら――
それでも、明日も、
電車はいつも通り、走っています。
駅を行き交う人の波も、変わりません。
コンビニはいつも通りに開いていて、
街は、何事もなかったように動いていきます。
世の中は、何一つ変わらない。
たぶん、気づく人すら、
いないと思います。
寂しいとか、悲しいとか、
そういう話ではありません。
僕はこの現実を、
静かな気持ちで、真剣に受け止めています。
この会社は、
世の中を動かすほどの、大きな存在ではありません。
なくなったところで、社会はびくともしない──
その”身の丈”を、僕は忘れないようにしています。
それでも、困る人はいる
ただ、世の中は変わらなくても、
すぐ近くには、確かに影響が及ぶ人がいます。
一緒に働いてくれている人。
関わってくれている人。
その人たちの明日は、
変わってしまいます。
世の中にとっては「何一つ変わらない」ことでも、
すぐ隣にいる人にとっては、
「すべてが変わる」ことになる。
会社の意味は、たぶん、そこにしかない。
と僕は思っています。
世の中を変えることではなく、
手の届く範囲にいる人の毎日を、
預からせてもらっている、ということ。
本当に大切にしていること
だから、
僕が本当に大切にしているのは、
会社を大きくすることではありません。
一緒に働いてくれる人たちに、
「この会社で良かった」
「この人たちと出会えて良かった」
そう思ってもらえること。
僕にとっては、
それが第一です。
それ以外のことは、正直、
その次でいいと思っています。
順番だけは、間違えないように――
そう、ずっと自分に、言い聞かせています。
数字は、誇るためのものじゃない
数字は大切です。
それは間違いありません。
積み重ねてきた数字・実績は、信用になります。
「ちゃんと会社をやってきた」という、
事実の裏付けにもなります。
でも、僕にとって数字は、
あくまで”裏付け”であって、”誇り”ではありません。
前に大きく掲げて、
自分を大きく見せるためのものだとは、
思っていないんです。
数字は、
現場でコツコツやってきたことの、
積み重ねでしかありません。
それ以上でも、それ以下でもない――
もっと大切なものがある。
僕は、そう思っています。
大きくすることを、諦めたわけじゃない
こう書くと、
「じゃあ、大きくすることはどうでもいいの?」
そう思われるかもしれません。
でも、そうではないんです。
会社を大きくすることを、
否定しているわけでも、諦めているわけでもありません。
ただ、大きくするなら、
そこには、ちゃんとした理由がいると思っています。
大きくなれば、
一緒に働く人に、もっと安心してもらえます。
大きくなれば、
頑張ってくれた人に、もっと還元できます。
つまり僕にとって、
大きくすることは“手段”です。
ここで一緒に働く方々への、手段。
大きくすること自体が“目的”になってしまった瞬間に、
僕はきっと、一番大事なものを、見失ってしまう。
だからこそ、
目的と手段を、履き違えたくないんです。
会社は、器でしかない
僕はこれまで、
「会社を潰さないことが最優先」とも書いてきました。
その気持ちは、今も変わりません。
でも、それは、
会社そのものが偉いから、ではありません。
会社は、器でしかない。
その器の中には、
誰かの生活があって、
誰かの「頑張ろう」があって、
誰かの毎日が、あります。
器が割れてしまえば、
その中身も、こぼれてしまう。
だから、割ってはいけない。
守らなければいけない理由は、
ただ、それだけなんです。
目の前にしか、ない
歩いているうちに、
現場が近づいてきます。
振り返れば、駅では今も、
人がいつも通り、改札を抜けていきます。
電車も、いつも通り走っています。
世の中は、今日も何一つ変わりません。
でも僕は、
世の中に気づいてほしいわけではありません。
誰もが知っているような、有名な会社にしたい。
自分自身が、有名になりたい。
そんな気持ちは、
まったくありません。
1ミリもありません。
そんなことより、
もっと大切なものがある。
だから、無理に目立とうとはしません。
この会社が、
今よりもっと大きくなっても、
反対に、なくなってしまっても、
世の中は、きっと、何一つ変わりません。
だったら僕は、
遠くの大きな未来を、眺めているよりも、
目の前にいる人。
目の前の、課題。
目の前の、やるべきこと。
まずはそこに、
ちゃんと向き合っていたいです。
同じ会社で、同じ道を、
一緒に歩んでくれている人たちに、
いつか、
「この道で、良かった」
そう思ってもらえること。
僕にとっては、それが一番大切で、
それだけで十分です。
思い描く大きな未来は、
きっと、その先にしかないと思うから。
今日も、そんなことを思いながら、
僕は、現場のドアを開きます。