
代表の独り言
大きな報酬は「お金」より「成長」を求める人が手にできるもの
報酬ときいてあなたのなかで真っ先に思い浮かぶものはなんですか?給与、と答える方がもっとも多いように思いますが、ひと口に報酬といってもそれだけではありません。
お金以外にも、地位や名声、名誉も報酬のひとつですし、なかには物々交換や恋人と過ごす時間、と答える方もいるかもしれません。
もちろん、それも間違いではありません。
報酬とは、つまり『対価』です。
自分自身がおこなった労働や行動、その成果物に対して、評価のひとつとして自分自身に与えられるもの。
それが『報酬』です。
現金や物品として実際に受け取れるものをもっとも大事な報酬だと思う人もいれば、それ以外のものを報酬と思う人も当然います。
あなたにとっての一番の報酬は何か。それを知ることが大切だと思います。
報酬の種類と違いを知る
報酬の最たるものは、給与でしょう。お金として入ってくる報酬がもっともわかりやすい形であり、生活していく上では絶対に欠かすことのできない報酬です。
しかし、金品とは違って物理的な形では受け取れない報酬もあります。
例えば、名誉がそうですね。目には見えないけれども、自分自身の中に培われる財産であり、これもまた立派な報酬です。
では、報酬にはどんなものがあるのでしょうか?
物理的な報酬
報酬の種類としては、金銭・金品がこれにあたります。一番わかりやすく、受け取った実感がもっとも大きい報酬です。
しかし、即物的なものなので、その瞬間の喜びは大きいかもしれませんが、多幸感はあまりありません。
報酬を受け取った喜びも、長くは持続しないのが特徴です。
精神的な報酬
精神的な報酬として一番わかりやすいのが『名誉』『名声』です。尊敬・自尊の欲求と言われる『承認欲求』が満たされた状態、というのも、この精神的な報酬にあたります。
誰かに認められたら、人は嬉しいものです。
自分を価値のある存在として社会が認める、それは目には見えない報酬のかたちです。
また、目に見えない報酬のひとつとして『表彰』がありますが、トロフィーやメダル、賞状が一緒に付与されることがほとんどであるため、形としてはわかりやすいかもしれません。
社会的な報酬
社会人の多くは、この社会的報酬を目指してお仕事に励んでいるのではないでしょうか。昇進して出世をしたり、地位があがったり・・・
いわゆる社会的立場の向上や権力の増大がこれにあたります。
何か物を受け取るわけではないですが、出世や昇進は周囲にもわかるかたちで与えられる報酬ですので、向上心や自尊心を成長させてくれます。
自己啓発的な報酬
いわゆる己の成長そのものを報酬とするパターンです。何かひとつの物事を成し遂げたあとに残る知的財産や、そこに至るまでに手に入れた経験などが最たるものでしょう。
このタイプの報酬は、ゴールに到達したことに対する達成感や満足感が大きいのが特徴です。
精神的報酬と似ていますが、大きく異なる点は他者からの評価ではない、という点。
あくまで「自分自身が成長できた」という実感こそが報酬である、という考え方です。
『報酬』が先か、『成長』が先か
人は、報酬を求める生き物です。それは、わたしたちが幼少の頃から「何か頑張れば、何か貰える(褒めてもらえる)」と教えられて育ってきたからです。
また、わたしたちが生活する社会は評価によって成り立っています。
学校の成績も、会社における出世も、名声や名誉を得ることも、すべてが他者からの評価によるもの。
『報酬』を得るために、己を成長させて何かを成し遂げるのか。
それとも、何かを成し遂げて成長することで『報酬』を得るのか。
あなたは何のために『報酬』を得るのでしょうか。
欲しい報酬のために成長するのは真の成長と言えるのか
給料が欲しいから働く。その考え方は、決して間違いではありません。当然の考え方です。
しかし、その考え方では良くも悪くも、それで終わってしまいます。
意識すべきなのは、目先の報酬に捕らわれることなく自己実現を目指すことです。
目先の報酬に捕らわれていると、その報酬を受け取った時点で、あなたの目標は達成されてしまいます。
つまり、報酬を受け取った先の成長がないのです。
成長することによって、生みだされる報酬
たとえば、山に登ろうと思ったとします。富士山に登ろう、という目標では、富士山に登った時点で完結してしまいますよね。
しかし、より高い山を目指そうという目標であれば、あなたはどんどん高い山を目指し、その結果、誰よりも山登りが得意になり、誰からも認められる著名な登山家になるかもしれません。
お金を得ようという目標があるのは悪いことではありません。
しかし、そのためだけに仕事をしたのでは、あなたがその業界でめざましい発展をすることはないでしょう。
逆に、報酬を得ることだけにとらわれず、あなたが活躍の場を広げれば、結果、あなた自身がさらに成長し、より大きな報酬を得ることにつながっていきます。
報酬のために成長するのではなく、成長することで報酬を得ることが大事なのです。
『報酬』を生む人・生まない人
見ていると、より多くの報酬を手に入れている人と、そうでない人には、ある特徴があります。それを理解し、より大きな成長を目指しましょう。
大きな成長は大きな報酬を生み出す第一歩となります!
鹿を追う者は山を見ず
目先の利益ばかりを追っているとそれ以外のことが見えなくなってしまう、という意味の言葉です。目の前の鹿にばかり気を取られていたのでは、山の様子が見えません。
もしかしたら、山のいたるところに鹿よりも大きな利益が眠っているかもしれませんし、実は山火事が起きていて一刻も早く逃げ出さなければならない状況になっているかもしれません。
より多くの報酬を生む人は、このように山全体が常に見えている人をさします。
大欲は無欲に似たり
大きな野心を抱いているものは小さな利益になど見向きもしないため一見無欲なように見える、という意味の言葉です。自分自身がより大きく成長するためには、より高いところ、より大きなところを目標にします。
目先の小さな利益だけで満足していたのでは、人は成長することができません。
そのため、高い目標を持っている人ほど、一見して無欲なように見えるということなのですね。
まとめ
報酬について書いてきましたが、あなたにとっての一番の報酬はなんでしょう。お金であっても、地位や名声、名誉であってもいいのです。
何かを得たい、何かを成し遂げたい、という思いから、あなたは成長していくことができます。
まずは自分の可能性を広げ、自己実現を目指すことが大事です。
目先の報酬だけに捕らわれず、成長を意識して活躍の場を広げたとき、あなたはより一層大きな報酬を手にすることができるでしょう。