
代表の独り言
目標を高く設定して途中で挫折するより、目標を低く設定して達成癖をつける事が大切。
夢や理想を追い求めるにあたっては、自分に目標を課すという方法を用いるのが一般的ですね。そのときの気分やノリで取り組むだけではどうしても実行内容にムラが出ますし、日々コンスタントに計画的に努力していなければ、能力というのは思ったように伸びないものだからです。
…とはいえ、じゃあ目標を立てれば万事うまくいくのかと言えば、そうとも限らないのが難しい点なのではないでしょうか。
気合いを入れて高すぎる目標を設定すれば、頑張っても頑張っても一向に達成できなくて嫌になるという結果を招く恐れもあります。
『現実離れした目標』を立ててしまうと、その先にある『夢も現実離れしたもの』のような感じがしてくるものではないでしょうか。
そして努力したいという意欲というものは、「きっと手が届く」と信じることができなければ、やがては減退していくものだと私は思います。
『目的』と『目標』の関係性
現実的な目標の立て方について具体的に考え始める前に、ここでは目標の位置付けという点について少し整理しておきたいと思います。
『目標』を設定する理由は、その先にある『目的』を達成するためですね。
イメージしやすくするために旅に例えて考えてみます。
旅においては、ほとんどのケースで旅先が目的(地)となります。
これに対して目標というのは、目的地に向かうための『道しるべ』や『通過点』となります。
以上のことをコンパクトにまとめると…
・目的=大きなゴール(旅先・夢・理想など)
・目標=大ゴールにたどり着きやすくするための小さなゴール
となります。
目標は、駅伝やマラソンで言えば中継ポイントのようなものです。
中継ポイントというのは、たどり着く度に最終的なゴールまでの距離を計ることができる大切な通過点となります。
また、それまでの自分の走行の良し悪しを振り返って修正を図ったり、気持ちを立て直すのにも重要なポイントだといえるでしょう。
このように考えていくと、大きな目的に向かっていくときには、小さな目標ポイントをいくつも設けておくことが大切であるということが感じていただけるかと思います。
また、目標を設定する際には時間もセットにして考えることが多いかと思います。
そうなると、目標の中には目的地に向かうための『時刻表』のような大事な要素も入っているという捉え方ができるかも知れません。
『目標達成の快感』を積んで成功癖をつける
仕事においてもプライベートにおいても、諦めることなく地道に努力を続ける人を見かけることがあるかと思います。
でも一方で、夢を持っていたはずなのにいつの間にか挫折してしまうという人も少なくないのではないでしょうか。
では、その差は一体どこにあるのでしょう?
・その人が元々持っている性格の違いによるもの…?
・その人の夢に対する思いの強さに差がある…?
確かにそういった根本的な差もあるかも知れません。
しかし、ここでは目標の設定の仕方に注目してみたいと思います。
先ほど、目標というのはマラソンなどの中継ポイントのような位置付けだというお話をさせていただきましたが、遠い目的地を目指している人にとって、中継点というのはオアシスのような存在ですね。
数十キロという道のりを走り切るのが苦しいことに変わりはありませんが、要所要所でオアシスを体感できた場合、つまり細かな目標を達成できたなら、そこで気持ちを一新させることができるのではないでしょうか。
小さな目標を1つずつ達成できたという快感が、その先もまだまだ走れるという意欲や期待感につながるという考え方です。
成功の秘訣は「頑張れそうな期待感」を持つこと
小さな達成感を一度も味わうことなしに、最初から最後まで一気に走り抜ける自分と、合間に目標達成の感動を味わいながら走っていく自分とをリアルに想像してみると、どうでしょう…?
恐らくほとんどの方が、「中継ポイントのあるコースを走りたい」と考えるのではないでしょうか。
きっと中継ポイントが設置されているコースに対しては、「最後まで頑張って走れるかも知れない」という期待感が抱けるかと思います。
「進んでいる!」という実感が人生を変えていく
今回のテーマを総括する言葉として、ロングテールの名言を紹介します。
前に進めば、眺めが変わる。
もう少し進めば、心が変わる。
さらに進めば、人生が変わる。
こちらをご一読いただくと、『人生』を変えたいという壮大なゴールに向かうとき、『眺め』そして『心』というものが如何に大きな鍵となるかを感じ取っていただけるかと思います。
より良い人生を実現させるためには、前に進むことが絶対条件となりますが、どう進むかは個人によって違います。
・やみくもにひた走るという方法を選ぶ人。
・目標を高く設定してヘトヘトになりながら進む人。
・自分の身の丈に合った適正な目標を設定し、合間に成長や達成感を実感しながら進む人。
どんな生き方を選ぶのかはその人の自由です。
しかし困難な道を歩み続けるためには、眺めに変化があったり、自分の心の状態が良い方へ一新されるなどのご褒美的なものが時折なければ、やってられないという心境になるものだと思います。
達成できそうな目標を設定するというのは、挫折せずに突き進んでいくための1つの賢明な方法だと私は思います。