
代表の独り言
「実力」よりも「諦めない力」のある人の方が、理想を現実にする力がある。
ほとんどの人は、理想のライフスタイルやライフワークを胸に抱きつつ現実を生きていると思います。しかし、人生というのは誰もが知っているように甘くはありませんね。
理想の生き方に近づくことができず、地団駄を踏んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
仕事が思うようにはかどらないとき。
何年頑張っても昇給や昇進が得られないとき。
…つまり目の前に立ちはだかる壁がなかなか乗り越えられないとき、つい『自分の実力』というものを疑ってしまうと私は思います。
また、これと正反対の状態にあるときにも、人は自分の実力を強く意識する傾向があります。
正反対というのは、給料がアップしたときとか希望通りの転職ができたときなど、思い通りに事が運んでいる状態のときです。
こうして考えてみると、実力という言葉に縛られていることが多いかがわかります。
でも…。今回私はあえて実力に囚われることに対し、一石を投じたいと思います。
なぜなら、あまりにも実力というものに囚われすぎると、色んな問題に対する答えが『実力一辺倒』になってしまう危険があると私は思うからです。
原点に立ち戻りフラットな思考で考え直してみると、理想を現実のものにしていくためには『諦めない自分』を確立することが何よりも重要だと感じませんか?
そこで今回は「諦めない力こそ、理想的な未来を築く唯一の突破口である」…という、私なりの考えをお伝えしていければと思います。
実力に囚われすぎると、理想に近づくのが困難になる
実力という言葉に思考が縛られている人というのは、物事が思い通りに進んだときも進まないときも「これが自分の実力なんだ」という思い込みを結論にしてしまう傾向があります。
・頑張っているのにまわりから評価してもらえないとき
・目標としている資格がなかなか取れないとき
・やりたいことがあるのに思ったように時間が作れないとき
人生において不調と挫折は付き物です。
従ってただの『通過点』と捉える考え方もあるはずなのですが、「実力がないせいだ」と思い込んでしまうと人は努力や工夫をしたくなくなります。
では逆に、色んなことが良い方に向かっているときはどうでしょうか。
・日々の仕事ぶりを上司や先輩から高く評価されたとき
・給与や賞与が増額されたとき
・物事がスイスイ思い通りに進んでいるとき
実力という言葉に囚われていると、今度は「自分には実力がある」という思い込みによって調子に乗ってしまいます。
そしてやはりこの場合も努力や工夫というものに対する関心が薄れがちです。
…ということは、実力頼みの思考しか持っていないと「調子が良くても悪くても、理想に向かって努力することから遠のいてしまう」ということになりますね。
実力というのは日々変化していくもの
理想的な仕事。理想的な収入。理想的な暮らし。そして理想的な自分自身。
理想を現実のものとして手に入れていくためには、実力にこだわる思考を一旦置き、地に足の付いた方法を模索することが大切と思います。
実力というのは『実る力』ですから、やれることを徹底的にやっていれば実力も伸びてきます。
「実力は後からついて来る」という言葉の通りで、先に実力ありきではないということですね。
「諦めない力」が自分自身を理想へと駆り立ててゆく
理想を現実のものにするにはどうすれば良いのか…?
この答えを知る手掛かりは、思い描いた夢を実現させた人、つまり成功者から学ぶのが一番といえるでしょう。
実際に理想を現実のものにした人の言うことには説得力があり、どんな人の心にもストレートに響いてくるからです。
著名な成功者にお話を伺う機会があったとしたならば、恐らくどなたに理想を手に入れる方法を聞いても「諦めない」という言葉が出てくるかと思います。
どんな理想を追い求めるにしても、諦めればそこで the end となります。
しかし諦めない力さえ持っていれば、理想を追い続けることは永久可能でしょう。
諦めない力とは、言い換えれば時間が長く掛かっても耐え抜く力。
長い期間諦めずに突き進めば、困難もやがてプラスに変えることができます。
また、あらゆる不可能を可能に変えることもできます。
不可能を可能にして夢を実現させる
偉大な成功者からは、誰もがこぞって成功の秘訣を聞き出したくなるものです。
世間には夢を実現させた著名な人々の名言・格言が沢山ありますが、今回はその中からジダンという元サッカー選手の言葉をご紹介します。
「成功の可能性は0%だと言われて諦めることができるような、そんな軽い気持ちで夢を追いかけたわけじゃないです」
さらりと読み流してしまいそうな短い言葉ではありますが、このセリフには理想を現実化させるために必要となるエッセンスが入っていると思います。
是非、2度・3度と読み返してみてください。
成功の可能性が10%とか20%と言われても諦めてしまう人が大勢いる中で、成功の可能性が0%と言われても諦めない人もいる。
これこそ真の『諦めない力』であり、この力を持ち続けたからこそ、彼は理想を現実にすることができたのでしょう。
また、このセリフからは『諦めること=軽い気持ち』という考えが読み取れます。
諦めなければ夢は必ず実現できるというジダンの強い思いが伝わってきますね。
たとえまわりから不可能という太鼓判を押されても諦めなかった人だけが、夢や理想を自分のものにできるということではないでしょうか。
諦めない力があれば、人は少しずつ理想に近づいていくことができます。
そしてはじめにお伝えしたように、実力というのは後から実ってくるものですから、いくらでも伸ばすことが可能であるということをもう一度お伝えして締めくくりたいと思います。