
代表の独り言
「正社員は安定している」は本当か?従業員として働くリスクを考えよう
不況と言われるいまの時代。目の前の生活はもちろん、老後のことまで考えると不安になる方も多いのではないでしょうか?
さまざまな働き方がある現代ですが、「正社員だから」と安心していたら痛い目を見るかもしれません。
今回は、正社員として働くリスクについて私なりに深堀してみました。
みなさんはどう感じられるでしょうか?
正社員は安定しているわけではない
「正社員とアルバイト」
どちらが安定しているかと問われれば、多くの方は前者と答えるでしょう。
たしかにその答えには、一理あります。
アルバイトには一定の契約期間があり、その期間が過ぎると契約更新をしてもらえない可能性もぬぐえません。
しかし、だからといって正社員であることに安心できるのでしょうか?
会社に雇われている身として働いている以上、
・リストラの可能性
・会社倒産の可能性
・自分が働けなくなる可能性
などリスクがありますよね?
恐ろしいのは、そのすべてが予想できないということ。
経営側にいない限り、会社が倒産するかはぎりぎりにならないとわかりません。
リストラの噂が流れたとしても、誰が首を切られるかなんて想像もつきません。
ある日突然交通事故にあい、働くことが困難になることだってあります。
そのような状況に陥ったとき、不安の元凶になるのは収入源です。
「お金がすべてではない」と考える人もいますが、とは言っても無収入では今日1日の生活ですらままならなくなってしまいます。
正社員だからといって一つの収入源に依存しているのは、「収入がゼロになるリスク」を抱えていて、安定していないのと同じことだと思います。
その点を理解せずに「正社員は安定している」という幻想だけを信じるのは、非常に危険だということを自覚しておかなければならないと私は思います。
正社員として働く「会社」は安定しているのか?
いまの時代、30年存続する会社は全体の1%未満というデータがあります。
現在20~30代の方でいうと、定年まで会社が存続していることは、確率からすると奇跡に近いという見方もできますよね?
悲しいことではありますが、高度経済成長期はとっくに終わっています。
日本は低迷へ向かって加速しているのが事実です。
「作れば売れる」と言われた時代は終わり、企業の多くは生き残りに必死です。
どの会社もどうにかして生き残ろうと、ありとあらゆるやり方を生み出しては、成功や失敗を繰り返します。
安定の代名詞とされていた日本を代表する大企業だって、経営難に陥るのも珍しくない時代です。
そのような時代に、「正社員になれば安定した一生を送れる」なんて断言できるでしょうか?
データから見ると、いま正社員で働いている会社は、自分の定年退職まで生き残っている可能性は1%です。
この数字から見ると安定とは何か?と疑問に思われる方も多いと思います。
肝心の会社がなくなれば、「正社員」という肩書きにも意味がなくなってしまいます。
首を切られた途端、「無職」という肩書に一瞬で変わってしまいます。
そんなリスクを抱えたまま生きるなんて、ゾッとしますよね。
リストラで安定を失う可能性はないか?
最近ニュースでよく目にするのが、日本でもトップを走る大企業「SHARP」。
そんな大企業ですら、倒産は逃れても会社の存続のためにリストラをします。
確かに正社員は、法律上で考えると解雇されにくい雇用形態ではあります。
リストラが実施されるとき、真っ先に解雇されるのがアルバイトや派遣であることは、正しい考え方かもしれません。
しかし会社の存続そのものが危うくなったとき、会社は正社員だって切り捨てるのです。
何よりも会社を守り抜くことが第一なので、そのためなら手段を選ばないわけです。
アルバイトや派遣より可能性は低いとはいえど、同じようにリストラの可能性があるのは忘れてはいけないことと思います。
「正社員だから大丈夫」と安心していたら、つらい未来が待っているかもしれません。
正社員になったからと安心していないで、「転職はするもの」と別の選択肢も想定しておいた方が身のためだと私は思います。
本当の「安定した働き方」とは?
不安定な時代である現代で、本当の「安定」を手に入れるには、
・複数の収入減を持つ
・莫大な資産を持つ
必要があります。
副業などで複数の収入源を持っていれば、たとえ会社員としての給料がなくなったとしても生活を続けることができます。
莫大な資産を持っておけば、キャッシュフロー収入だけで生計を立てることも可能。
さらに収入がなくなっても、蓄えがあるためしばらく安心することができます。
正社員であろうと一つの収入源に依存している時点で、本当に「安定している」とは言えないのがいまの時代だと思います。
「安定」は、誰かが与えてくれるものではありません。
自分で築き上げることで、真の意味での「安定」を手に入れることができると思います。
最悪の事態を考えて収入源を確保するのは、今後を生き抜くために必要なスキル。
正社員だからといって生涯その会社に雇われようとするのは、現代だとリスクヘッジが足りないかもしれませんね。
・転職慣れして会社を渡り歩けるようになる
・副業などで収入源を増やす
・大きな金額の貯金をしたりしておく
いまから準備しておけば、会社の都合で生活が変わっても安心して生きて行くことができると思います。
本当の意味での将来の安定を手にする人は、現状に満足する事なく一つでも多くの収入減を確保している人=「備え」が出来ている人と私は思いますが、みなさんはどう思われるでしょうか?