広告で数百万円溶かして気づいたこと。──本当に伝えるべきものは何だったのか
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mermaid 代表
公開日:2026年3月28日
日中は、すっかり暖かくなってきました。
朝と夜はまだ少しだけ肌寒さが残りますが、
それでも確実に、春に近づいているのを感じます。
僕は毎日、
公園の中を歩いて通勤しているのですが、
つい先日、
ふと上を見上げた時に、
桜が咲いていることに気づきました。
気づかないうちに、
季節はちゃんと進んでいるんだなと感じた瞬間でした。
新しいことを始める人もいれば、
今の場所で頑張り続ける人もいる。
どちらにしても、
「これでいいのか」
一度立ち止まって、
考えるタイミングでもあると思います。
今日は、
僕自身が過去に経験した“失敗”について、
素直に書こうと思います。
うまくいった話ではなく、
遠回りをして、
やっと気づけた話です。
マンションの一室からのスタート
2015年に、
チャットレディ事務所を開業しました。
心斎橋本店は
マンションの一室からスタート。
そこから、少しずつ部屋数を増やし、
オフィスタイプへと移転しながら、
段階的に拡大していきました。
当時は、
24時間すべて一人で運営。
自宅は持たず、
数年間、事務所で暮らしていました。
その中で、
月間2400万ptという結果を出せるようになり、
そこから、
より運営に厚みを持たせるために、
女性スタッフの雇用を始めました。
チャットレディさんとスタッフたちに
支えられながら、
1店舗で月間3500万pt以上の実績を作り、
その上で、
FC展開へと進んでいきました。
初めての「広告」という挑戦
実は、
開業から最初の6年間は、
広告費を1円も使っていませんでした。
HPの制作や改善には力を入れていましたが、
「広めるための宣伝」は、
一切やっていなかったんです。
ただ、
FC展開をスタートするにあたって、
「広告にも力を入れるべき」
そう考えるようになりました。
周りからも、
「広告は費用をかけるほど成果は出やすい」
そういった話を聞くようになり、
広告の専門会社様に依頼して、
費用をかけた広告に、
初めて挑戦することにしました。
費用をかけても、結果が変わらない
最初は正直、不安もありました。
だからこそ、
かなり慎重に、少額の予算からスタート。
少しずつではありましたが、
反応も出てきて、
「いけるかもしれない」
そう感じ始めていました。
だから、
もう一段、もう一段と、
広告費を増やしていきました。
「費用をかければ、その分伸びる」
そう信じていました。
でも――
数ヶ月後。
違和感が出始めます。
費用は増えているのに、
結果は変わらない。
もう少し様子を見よう。
もう少しで伸びるはず。
そう思って、さらに費用をかける。
それでも、変わらない。
気づけば、
増えていくのは広告費だけで、
結果は横ばいのまま。
積み上げてきたお金が、
ゆっくり、でも確実に減っていく。
「……なんで?」
画面を見ながら、
何度も同じ言葉が頭に浮かびました。
考えても、答えが出ない。
何が悪いのかも分からない。
何を変えればいいのかも分からない。
ただ、時間だけが過ぎていく。
その間も、
お金は減り続ける。
モヤモヤした状態が、
何ヶ月も続きました。
そして、ある時――
ふと、頭をよぎったんです。
「お願いしている会社、大丈夫かな…」
一瞬でした。
でも確かに、そう思ってしまった。
その時、
自分の中にあった、どこか他責な考えに気づいたんです。
それが、ずっと引っかかっていた正体でした。
原因は、全部自分の中にあった
いろんな感情や考えが、
頭の中をぐるぐる回り続ける中で、
ある時、ふと気づきました。
広告は大事です。
これは間違いない。
費用をかければ、
多くの人に知ってもらえる可能性も上がる。
でも――
その前に、
もっと大事なことがありました。
「何を伝えたいのか」が決まっていなかった
・どんなチャットレディ事務所なのか
・どんな想いで運営しているのか
・どんな人に来てほしいのか
・在籍する女性に何を感じてもらいたいのか
その“軸”が、
自分の中で何一つ整理されていなかったんです。
費用だけ出して、
あとは任せる。
完全に丸投げの状態。
「いい感じにやってもらえるだろう」
どこかで、そう思っていました。
でも、
それで結果が出るほど、
甘くありませんでした。
一瞬でも疑ってしまった当時の広告会社様。
本当に、申し訳ありませんでした。
「それは自分の仕事だろ」と気づいた瞬間
その時の感覚は、
本当に、
頭を殴られたような感覚でした。
一番大事な部分を、
自分がやっていなかった。
ルームの運営にいっぱいいっぱいで、
広告は専門の人に任せれば大丈夫。
どこかで、そう思っていた自分がいました。
人に任せていい部分と、
絶対に任せてはいけない部分。
それを、完全に履き違えていた。
これは誰のせいでもなく、
すべて、僕に原因があった。
どんな商売でも、
まず必要なのは
「何を伝えるか」
そしてそれは――
現場に立っている人間にしか、作れない。
ひたすら考え続ける日々
そこからは、
逃げずに、向き合いました。
開業当初から今までを、
一つずつ振り返りながら、
・何を大切にしてきたのか
・どんな想いで続けてきたのか
・これからどうしていきたいのか
・関わる人に何を感じてもらいたいのか
何日も、何日も。
答えが出なくても、考え続けました。
夜中に一人、
公園のベンチで、何時間も考え続けた夜もありました。
頭の中で整理して、
言葉にして、
また崩して、
もう一度考え直す。
その繰り返しでした。
そして、
ようやく整理できた、
作りものではない僕の本心を、
一つずつ、丁寧に、
HPの中に落とし込んでいきました。
地味だけど、一番効果が出たこと
正直に言うと、
すごく地味な作業です。
すぐに結果が出るものでもないし、
派手さもありません。
でも、
この積み重ねを続けた結果、
広告の成果は大きく変わりました。
かけた費用以上の結果が、
しっかり出るようになりました。
信頼は「やり方」ではなく「向き合い方」で決まる
この経験を通して、
強く感じたことがあります。
信頼は、テクニックでは作れない。
・ちゃんと向き合っているか
・ごまかしていないか
・現場から逃げていないか
そういう姿勢が、
言葉や空気として伝わる。
だからこそ、
僕は今も現場に立ち続けています。
そして、
こうしてブログも書き続けています。
今、迷っているチャットレディさんへ
ここまで書いてきたことは、
チャットレディの仕事にも、
当てはまる部分があると思っています。
収入を増やしたい。
新しいお客様を増やしたい。
常連さんを増やしたい。
そのために、
自分自身を“どう見せるか”を考える。
これはすごく大切なことです。
その中で、
チャットでウケやすいキャラクターや、
お客様に好まれやすい設定など、
経験のあるスタッフから、
いろんな提案をさせてもらうこともあります。
でも――
その前に、
もっと大切なことがあります。
それは、
「あなた自身が、一番の強みである」ということ。
あなたは、
あなた一人しかいない。
それだけで、すでに唯一無二の存在です。
これまでの経験、
性格、考え方、空気感。
それはすべて、
誰にも真似できない、
あなただけの価値です。
まずは、
その「自分らしさ」を土台として持つこと。
その上で、
ウケやすいキャラクターや、
見せ方の工夫を“ヒント”として重ねていく。
そうしていくことで、
「誰でもいい」ではなく、
「あなたじゃないとダメ」
そう思ってもらえる存在に、
少しずつ変わっていきます。
もし今、
なかなか思うようにいかない。
うまく結果が出ない。
そう感じているのであれば、
一度立ち止まって、
自分の中にあるものと、
向き合ってみるのもいいと思います。
自分が大切にしていること。
お客様にどう向き合いたいのか。
どんな自分でいたいのか。
そこが整理されるだけで、
見え方も、結果も、
少しずつ変わっていきます。
僕自身が失敗してきたように、
気づいた瞬間から、流れは変わり始めます。
僕はそうやって、ここまで来ました。