
嫌われ女と好まれ女
空気が読めなくても「不思議ちゃん」は愛される
不思議ちゃんと呼ばれる女性は、その名の通り不思議な雰囲気を持っています。一緒にいる友達皆が盛り上がってしゃべっている中で、一人きょとんとした顔で探し物を始めたり。
質問されたときの答えが答えになっていなかったりするのも、不思議ちゃんには定番の行動です。
でも一体なぜ、空気が読めない女は嫌われるのに、不思議ちゃんは空気が全然読めてなくてもセーフなのでしょう。
不思議ちゃんの謎に迫ってみましょう。
人を笑わせる素質がある
不思議ちゃんには人を笑わせる素質があります。
笑いを起こす人には、大きく分けて2つのタイプがいますね。
- 狙って笑いを取りにいく人
- 何も意識せず天性で笑わせる人
天性で人を笑わせる…いわゆる天然です。
人は笑うのが好きです。
だから多くの人は、自分を笑わせてくれる人に対して理屈抜きで好意を持ちます。
狙って笑いを取る才能がある人。
天然素材で人を笑わせる人。
どちらも人気は高く、バラエティ番組などでも重宝されていますね。
不思議ちゃんの仲間たち
不思議に面白い。
不思議になんか可愛い。
そんな女性は不思議ちゃんと呼ばれていますが、男性の場合は呼び方が少し変わります。
『不思議くん』もしくは『宇宙人』。
「私の彼氏、ちょっと宇宙人だからさ♡」なんて言われているところを見ると、不思議ちゃんと同じく愛されキャラだということがわかりますね。
一昔前には『新人類』なんていう呼び方もありましたが、不思議ちゃん・不思議くん・宇宙人と言われる人たちは同じ部類であり、異性からも同性からも愛されています。
職場の飲み会でも独特の面白さが買われ、「一言、挨拶を」と皆の前で発言を求められたりもしています。
「不思議ちゃん」と「変なヤツ」との境界線
他の人が話していることと関係のない発言をしたり、他の人と違う行動を突如始めたりする。
いわゆる『波に乗れない人』の中には、嫌われ者も存在します。
但し嫌われている人の場合は呼び方が変わります。
変わり者・変人・変な人・変なヤツ、そして空気が読めない女。
でも不思議ですよね。
不思議ちゃんだって行動はマイペースだし、トークの波に乗るのは苦手です。
急に思いついて、他の人が話している内容とかけ離れたことをボソッと言うこともあり、空気なんてほぼ読めていないのが現状です。
…なのに、「あいつは変なヤツだから、関わらないようにしよう」と言われることなく、皆の輪の中にほのぼのと居られるのはなぜでしょう。
変なヤツと言われて嫌煙される人たちと、不思議ちゃんと呼ばれて愛される人たち。
両者の圧倒的な違いは、人と敵対するスタンスでまわりと関わるか否かにあります。
変なヤツとか空気が読めない女と言われている人というのは、人の話に食いついて「自分はそうは思わないです!」と言ったり「私はこういう女なの!」と言ったり、意見を押してくるきらいがあります。
わかりやすくいうと、『人の話の腰を折る』『まわりの雰囲気をぶち壊しにする』人は嫌われるのです。
不思議ちゃんがいると癒される
不思議ちゃんは、空気が読めない女のように出しゃばったり、人の考えや意見を訂正するようなことはしません。
他の人のペースには合わせないけど、だからといって自分の意見を押してきたりもしない…。
不思議ちゃんとは、人と敵対しないタイプの天然の女性なのです。
不思議ちゃんが持つ平和な雰囲気というのは、まわりの人たちの心を癒します。
波に乗ってスピーディに会話するタイプばかりが集まったときには、つい熱くなりすぎてトークバトルのようになってしまいますが、メンバーの中に不思議ちゃんがいると空気が和みます。
不思議ちゃんの存在は貴重
不思議ちゃんに不思議くんに宇宙人。
そんな呼び名が付いている天然キャラの人たちは、愛すべきキャラクターだと言われ、色んな場所で色んな人から保護されています。
たとえば学生の不思議くんバイトなんかは、母性本能をくすぐるためか高い年齢層の女性のハートを鷲づかみにしていることがよくあります。
パートのおばさま方が、厳しい店長の前に立ちはだかって不思議くんを守ったり。
ジュースを奢ってくれたりお土産をくれることも珍しくはありません。
自分の意見を通したい。
まわりに自分の存在価値をわからせたい。
…ともすると、人間は自分を認めてもらいたくて焦りすぎているのかも知れません。
波に乗れないと馬鹿にされるのではないかと恐れたり、一寸のミスも許されない気がしてピリピリしたり。
世間では、人の上げ足を取ったり、人の意見を真っ向から否定してくる人も大勢います。
そんな中、独自路線で不思議な感じをかもし出している不思議ちゃん。
見ていると、ほっこりした気分になれる。
会話をすると必ず笑いが起こる。
皆の気持ちが癒される。
こんなにまわりの役に立てているわけですから、不思議ちゃんが愛されるのも納得できますね。